教材販売なしマークについて

家庭教師のアルバイトを探す際に、登録する家庭教師センターは主に以下の2種類があります。

  1. 派遣会社
  2. 教材販売会社

派遣会社とは

「派遣会社」は文字通り、家庭教師を探しているご家庭に対して講師を「派遣」する家庭教師会社です。「生徒が支払う料金」と「講師に支払う報酬」の差額が会社の経費や収益となります。講師と派遣会社の契約は、外注・業務請負契約と雇用契約の2種類となります。

教材販売会社とは

「教材販売会社」は、ご家庭に講師を紹介する際に問題集や参考書を販売する会社です。自社作成の教材を売る場合と、他社が作っている教材を売る場合があります。教材の販売代金と入会金が、会社の経費や収益となります。生徒には講師を、講師にはご家庭を「紹介」するだけで、実質的には個人契約となります。

教材販売の問題点

教材販売を行う家庭教師紹介会社については、以前から様々な問題が指摘されており、行政処分も相次いで発令されています。又、昨今の「家庭教師のブラックバイト」報道の多くは教材販売会社に関するものです。教材販売会社の主な問題点は以下の通りです。

  • 教材代金が市販教材と比べて非常に高い(支払総額50万円を超えるケースも多々あります)
  • 費用に対して教材の中身が伴わない
  • 生徒のレベルやニーズに合わせた多種類の教材でないにも関わらず、(生徒にあっていなくても)指定教材を使う事を講師が義務付けられている
  • 法律で禁止されている過料販売(複数学年の教材を売る)を行う業者が多い
  • 実質個人契約なので、個人契約サイト利用と大差がない
  • 個人契約サイト利用と大差がないのにご家庭は多額の費用がかかる
  • 実質個人契約であるにも関わらず、教材を使用しない場合の違約金(数万円)など講師側に負担・デメリットばかりが契約書に盛り込まれている
  • 法律的にグレー・ブラックな強引・違法な営業行為が日常茶飯事である
  • 授業開始後に、教材の代金や使用について講師がトラブルに巻き込まれることがある
  • 教材を販売することを営業目的としているため、「週1回1時間半で5教科の成績アップ」など無茶なセールスを行っていることが多く、そのしわ寄せが講師にくる
  • 家庭教師を終了しても教材の高額ローンだけ残るケースが多い

教材販売会社の時給について

「実質個人契約」である故に、家庭教師の先生の時給相場は個人契約並みの1500円~2000円程度となっています。一般的な家庭教師派遣会社の時給相場と比べると数百円程度高くなっています。「初心者でも時給2000円」などのキャッチフレーズが使われている場合、「派遣会社」ではなく「教材会社」である可能性が高いと考えた方がよいでしょう。

教材販売会社への講師登録は避けるべきか?

契約書を交わしているため、「合意に基づいた契約だから騙したわけではない」「行政処分を受けていないから違法ではない」というのが教材販売を行っている方々の主張です。

しかし、

  • 違法でなければどんな営業方法も許されるのか?
  • 違法営業で教材販売会社に行政処分が相次いで発令されているが、「処分をまだ受けていない=合法」とは言えないのではないか?
  • 別名のグループ会社が行政処分を受けている場合、同グループの他センターも違法の可能性があるのではないか?
  • 売っている営業マンは「本当に顧客にとってそれがベスト」と思っているのか?

という疑問はどうしても残ってしまいます。

「子供の成績が不振で、藁にもすがる思いで家庭教師を頼んだら、超高額の教材を購入させられた」というのが多くの購入者の実態ではないでしょうか。高額教材を購入したご家庭は、教材が欲しいのではなく家庭教師をお願いしたいのですが、セールストークに乗せられて購入してしまうのです。そのような商行為については、「悪徳商法」として多数の都道府県や市町村のホームページなどが注意喚起を行っています。

一方で、高額教材を販売している家庭教師紹介会社は、時給が個人契約サイトなみに高く、個人契約サイトより圧倒的に多い依頼案件を抱えているのも事実です。

「倫理的な問題」・「教材を使わない場合の講師に課せられる違約金などの問題」・「個人契約ならではのリスクやデメリット」・「生徒にとって教材使用がベストな選択であるかという問題」などを考えたうえで、「高時給で依頼数が多い」教材系会社に登録するか否かは個々人の判断次第だと思います。

教材販売を行っている会社か否かの見分け方

教材販売メインの家庭教師紹介会社は同一組織が多数の名称や会社名で展開しています。その結果、家庭教師会社の約半数が教材販売を行っているのが現状となっています。講師登録をするさいに「教材販売会社は避けたい」とお考えの方もいると思いますが、どの会社が高額教材を販売しているかを知ることは極めて困難です。

当サイトでは、講師登録をするさいに「教材販売会社は避けたい」というニーズに答える為に、教材を売っていない家庭教師会社については以下のようなマークをつけることに致しました。ホームページで「教材は売っていません」と書いてあっても高額教材を販売している会社さえありますし、一部の顧客だけに教材を売っている会社もありますので、独自の調査の結果、明らかに「高額教材を売っていないだろう」と思われる会社のみにマークをつけることにしました。

その為、マークがついていない会社には

  • 高額教材販売を行っている
  • 一部の顧客のみに教材販売を行っている
  • 教材を販売しているか否かが分からない・調査できなかった

の3つが含まれることにご注意ください。

過去に業者による自己申告制で掲載会社を募ったことがありましたが、「教材を売っていることを隠す」虚偽申請が非常に多かったため、独自調査で「販売していない」と思われるもののみ、マークを付けさせて頂きました。マークがついていない場合でも教材を売っていない可能性もあることをご理解の上で、サイトをご利用ください。

<教材販売を行っていない家庭教師会社に付与するマーク>

高額教材販売なし

当サイト・姉妹サイト・提携サイトのいずれかに対して、「高額教材販売を行っていない」旨の念書を出している家庭教師センターに対してこのマークを付与しています。繰り返しになりますが、「マークが付与されていない」=「高額教材販売を行っている」というわけではないことをご理解ください。